母の死をきっかけに不仲になった兄と妹が、第三者に介入してもらい、お互い納得のいく形で遺産分割できた事例
状況
相談者はHPで、亡くなった母の遺産の手続き方法を相談できる人を探していました。無料相談をしているHPを見つけ、当事務所へお電話いただきました。相談者は道外に住んでおり、すぐにお会いする事ができなかったので、WEB面談を行うことにしました。
母の遺産は、札幌の自宅と道内に複数の土地がありました。相続人は、相談者と札幌に住んでいる妹の2名だけでした。相談者は、母の死をきっかけに妹と仲たがいしてしまい、二人だけでは話し合いにならないので、第三者に立ち会ってもらい遺産分割の方法を話し合いたい。と希望されていました。
実施
まずは、相談者が札幌へいらっしゃるタイミングで、妹にも当事務所へお越し頂き、話し合いの場を提供しました。二人だけでは感情的になり冷静な話し合いができないとの事でしたが、第三者である司法書士が立ち合い一般的な分割方法についての説明をしたところ、スムーズに話し合いが進みました。
結果
相続方法について説明ができる第三者である司法書士が立ち会うことにより、感情的なぶつかり合いにならず、その場で分割方法を決める事ができました。全ての不動産は妹の名義にし、その後売却し、売却代金を二人で分けることになりました。
ポイント
当事者だけで話し合うと感情的になってしまう場合があります。司法書士はどちらかの代理人になることはできないので、中立の立場で一般的な分割方法についてアドバイスをすることができます。第三者である司法書士が同席することで、感情的な話し合いにはならず、またお互いの疑問点についてその場で解決できる場合もありますので、話し合いがスムーズにいかない場合は、第三者に立ち会ってもらうことも検討してみてください。
この記事を担当した司法書士
司法書士法人いとう事務所
代表
伊藤 みゆき
- 保有資格
司法書士 相続アドバイザー(上級) 終活カウンセラー
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・生前贈与
- 経歴
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司法書士法人いとう事務所の代表を勤める。15年以上、札幌のみなさまの相続手続・不動産の相続登記・遺言書作成・相続放棄・生前贈与等に関するお手伝いをさせていただいている。上級相続アドバイザーや終活カウンセラーの資格も取得しており、相続手続に関する適切な順序や、どの専門家へ相談するべきかについて的確にアドバイスしている。