更新日:2024.04.01
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札幌市外にある亡き父名義の空き家を処分したいが相続関係が複雑で自分ではどうにもならなかったケース
状況
相談者は亡くなった方の長女。札幌市外に20年以上前に亡くなった父名義の土地建物(実家)があるが、父は生前再婚しており後妻さんには連れ子がひとりいた。連れ子と父の養子縁組はなかったものの、父亡き後、後妻さんと遺産分割協議をしないまま後妻さんも亡くなってしまったため、前妻の子である相談者と後妻の子が全く面識がないにもかかわらず共同相続人になってしまった。
実家は長い間、空き家になっており近隣住民から火災の心配や雑草、冬の落雪について近くに住んでいる親戚にクレームがきている状況でした。地元の役所からも早く遺産分割協議をして、名義変更をするようにとの通知が届いていた。
提案・実施
相談者としては、早く名義変更して古家の処分をしたいとのことでした。北海道の地方都市にある物件で、売却するのは難しいこことは相談者の調査により分かっていました。相談者が名義を引き受けて、建物を解体し売却を試みることで話を進めることにしました。
当事務所が戸籍調査をして、後妻の連れ子さんの住所が判明。その方も相続人であることや、空き家の困った状況を資料を付けて説明する文書を作成して郵送しました。
結果
負の遺産を引き受けていただけることに後妻の連れ子さんも感謝して、すぐに名義変更に必要な書類を返送くださいました。
ポイント
空き家問題が顕在化しています。北海道にもたくさんの空き家があり、自治体からの通知に驚き連絡をくださる方が増えています。
相続しても売却できずに、解体費などを支払うと赤字になってしまう物件も多々あり頭の痛いところですが、放置すると相続関係がさらに複雑になり子孫に迷惑をかけたくないとの思いから、重い腰をあげる方々もいらっしゃいます。
お困りの際はご相談ください。