更新日:2024.04.01
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遺産の大半がネット証券での株式で、遺産の全貌と手続き方法がわからず途方にくれてしまったケース
状況
生涯独身であった弟が亡くなり、70代の姉からのご相談。
弟はネットでの株取引が趣味で、亡くなる直前までパソコンの前で取引をしていました。
ご相談者にはネット証券の知識は全くなく、どうして良いか分からないので専門家に任せたいとのご希望で『相続手続まるごとサポート』をご利用いただきました。
戸籍を調べると亡くなった養母の子供や、実の父にも前婚時養子縁組した子がいることが判明。全く見ず知らずの兄弟が5名いることが分かりました。
提案・実施内容
ネット証券取引や残高について当事務所が調査を代行。相続税がかかる程の遺産があることが分かり税理士をご紹介し相続税シュミレーションを作成してもらいました。
相続人間の事情を聞き取ったところ、ご相談者の姉は弟が病気を患ったあと東京から呼び寄せ同居し、入院・通院や身の回りの世話を一手に引き受けており、他の兄弟との交流は全くなく存在も知らなかったとのこと。これまでの事情を考慮した内容の遺産分割案と会った事もない兄弟へのお手紙を当事務所が代行して作成しました。
結果
全員から遺産分割協議案に賛成とのご返答をいただき遺産分割と10ヶ月以内の相続税申告にも間に合いました。
ポイント
ネットでの株取引や、インターネットバンキングが増えています。
リアル店舗のある銀行と違い、ホームページや電話で問い合わせが必要で、手続は全て郵送のみとなります。相続人自信が手続するのはハードルが高いと感じるようです。
また、調べてみると意外と遺産が多く相続税がかかることがあるため申告期限の10ヶ月まで遺産分割協議をまとめるとなるとのんびりしてはいられません。
お早めのご相談をおすすめします。