相続の基礎知識 | 【公式】札幌相続遺言相談室・女性司法書士が対応
人が亡くなると、相続が開始されます(民法882条)。抗うことは誰にもできません。
相続には煩雑な手続が多く、その手続に追われていると肝心の相続の内容を誤り、取り返しのつかない結果を招くことがあります。
ここでは相続の基礎知識をご説明いたします。
相続が発生したら
人の死亡のみが相続開始の原因です。
相続開始のときには、当然残された家族だけで法的・事務的手続を進めていかなければなりません。
時には財産の全容が不明で、全ての財産を明らかにすることから始めなければならないこともあります。
また、会ったこともない親族と話をしなければならないこともあります。
このような状況下で、複雑かつ煩雑な手続を正確にしなければならないのです。手続の間違いは簡単に修正することはできません。
故人の冥福を祈るために過ごす時間を大切にするためにも、相続の複雑で煩雑な手続は専門家にお任せください。
法定相続と相続人
被相続人(お亡くなりになった方)が亡くなったとき誰が相続人となるのか(法定相続人)、そして各相続人がどういう割合で財産を受け継ぐのか(法定相続分)は、民法で定められています。
この、民法のルールに従った相続を『法定相続』と呼びます。被相続人(お亡くなりになった方)が遺言書を遺していなかった場合や、遺産分割協議が不調に終わった場合の指針となるものです。
遺産の分類と相続方法
相続人は被相続人(亡くなった方)の権利を引き継ぎますが、併せて義務も引き継ぎます。両者は表裏一体の関係だからです。同様に遺産についても、プラス財産(不動産や金融資産)だけを相続するのではなく、マイナス財産(借金)をも相続することになります。プラスの財産だけを相続し、マイナス財産は放棄するということはできないのです。
相続手続に必要なもの
相続手続には多種多様な書類が必要となります。複数社に金融資産が預けられている場合を考えても、提出する書類は会社毎に全て異なっています。しかもその書類が何種類も必要だったりします。間違いのない書類を必要な分だけきちんと用意することが、相続手続においては大事なことです。
この記事を担当した司法書士

司法書士法人いとう事務所
代表
伊藤 みゆき
- 保有資格
司法書士 相続アドバイザー(上級) 終活カウンセラー
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託・生前贈与
- 経歴
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司法書士法人いとう事務所の代表を勤める。15年以上、札幌のみなさまの相続手続・不動産の相続登記・遺言書作成・相続放棄・生前贈与等に関するお手伝いをさせていただいている。上級相続アドバイザーや終活カウンセラーの資格も取得しており、相続手続に関する適切な順序や、どの専門家へ相談するべきかについて的確にアドバイスしている。